

ゴールドコーストから車で約2時間、西オーストラリアの自然保護区に囲まれたファーム。到着してまず驚いたのはファームの広大さ!! もう、どこを見ても緑、緑!!

農園のオーナーであるハリスさんから、その広大な土地に整然と並んで植わっている木々がすべてマカダミアナッツの木と聞かされてまたびっくりです!!
「ここには約6万本のマカダミアナッツの木があるんだよ」というハリスさん。彼の運転するトラクターに乗ってファームを一周することに。……その”1周”がとてつもなく長いということに、このときまだヨーコは気づいていませんでした(笑)。
この6万本のマカダミアナッツの木ですが、実際に実が収穫できるようになるまでには植えてから7〜8年の歳月がかかるとのこと。そして3月から4月は、その収穫が始まるシーズンなのです。
トラクターで、どんどんと緑のじゅうたんを進むとマカダミアナッツとは違う木が植わっているのに気付きました。これはバナナやパパイヤ、コーヒーの木で、マカダミアナッツと共にこちらの牧場で栽培しているそう。


「ほら、あそこにマカダミアナッツが実をつけているよ」
木の中をよく見ると、まるでブドウのようにマカダミアナッツの実が連なっています。緑色のそれは直径が約3〜4cmと、私たちの手元に届くロースト上の茶色い実よりもふたまわり程度大きく、カボスのような見た目。木にはマカダミアナッツの花も咲いていて、もちろんそれもブドウのように藤状の花がついていました。
実はヨーコ、てっきり実は木になっている時点で収穫するものと思っていたのですが、そうじゃないと知ってビックリ。
なんと
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するんですね。マカダミアナッツの木は一斉にたくさんの実をつけないため、少しずつ収穫を進めていくのだそうです。
1本の木から1年で収穫できる量は、だいたい10〜15kg。20年以上生きている木になると、もう少し多く20kg前後のマカダミアナッツがとれるそうです。
なかには

今、食べているマカダミアナッツは100歳の木から収穫されたものかも…
なんて考えるとなんだかとってもワクワクしませんか?

でもなぜ、マカダミアナッツの木は一度にたくさんの実を
つけないのでしょうか。
それはなんと、マカダミアナッツの木自身が種子保存のため少しずつ実をつけるようなサイクルをもっているため。少しずつ実をつけることによって、

ことができるのだそうです!!
しかもそのサイクルは人工的なものではなく、マカダミアナッツ自身が起こしているものと知ってまたビックリ。そしてそのサイクルを教えてくれたのは、オーストラリアの先住民の人々。長いマカダミアナッツの歴史の中でそういった進化がはぐくまれてきたのを、彼らが教えてくれたのだそうです。


次にトラクターが停まったのは、小さな木箱の前。
鳥の巣箱を小さくしたような箱の入口を見ると、小さな虫たちがせわしなく
出入りしています。

ハリスさんが「さわっても大丈夫」と言うので、そっとハチにふれてみました。ミツバチの3分の1くらいのハチは一見、ハエに見えるくらいの大きさ。もともとこのハチたちには針がないそうで、さされる心配もないそう。はちみつが固まっている入口には、脚の部分にオレンジ色の花粉をつけたハチもたくさん。
さらにもっと高いところの木の上に、大きな巣箱があるのも発見。これはネズミなど、マカダミアナッツを食べる動物を駆除するために飼っているフクロウの巣なのだそう。地面にはブッシュバードという、七面鳥ぐらいの大きさの鳥が野生で生息していて、それらも含め「すべてが自然の中で生きているんだよ」とハリスさん。
しばらく車が進んでいくと、うっそうとした森のような場所に到着しました。
これこそがレインフォレスト(熱帯雨林)。レインフォレストは、驚くほど多くの種類の生物が生きる場所だとテレビなどで見たことはあったのですが、実際に見るのはヨーコもこれが初めてです。
森の中を歩いていくと、それまで太陽に照らされていた場所とは違ってとてもひんやりした涼しさを感じます。まるでここだけが別世界になったような、そんな感じ。そこにはたくさんのコウモリや鳥たちが住み、映画「ジュラシック・パーク」の舞台そのままのような森です。
レインフォレストの中では「ボープル・ナッツ(Bauple Nuts)」という、
マカダミアナッツの原種といわれている木を見せてもらいました。
バラ科であるその木の葉は堅くギザギザしています。
ボープル・ナッツの実は小さくて食用にはならないのですが、それが
のが、現在のマカダミアナッツに
近いものなのだそう。

ところで、これだけたくさんの木が栽培されているファームですが、その手入れはどのようにしているのでしょう。
ハリスさんに伺うと

との答えが。
そもそもマカダミアナッツは原種のパワーが強く、一般的なフルーツの木々よりも病気に耐性があるのだそう。でも自然の中に植えられているため、もちろん害虫もいます。
そのためになんと専用のホッチキスを使い、スズメバチの卵をつけた紙を葉っぱにくっつけておくのだそうです。
「スズメバチっていっても、かなり小型なので刺されても害はないんだ」と聞いてホッ。
害虫はマカダミアナッツが成熟する前に中身を食べてしまうので、それを
スズメバチの幼虫に食べてもらい、マカダミアナッツを守っているのです。

とハリスさんもにっこり。
オーストラリアの日光と雨、そして肥沃な土地だからこそ実現する自然の恵みなんですね。
ちなみに、スズメバチの卵をつけた紙は全部で7000枚を使用。それをたった3人の手で取り付けるのだとか。
「でも、すべての木につけるわけじゃなくて、ある一定の距離をとった感覚で木につけていくことで、どの木もまんべんなく駆除できるようにしてあるんだよ」。
そのほか、人工的にすることとえいえば現在3〜4種類あるマカダミアナッツの種を交配させ、よりおいしく食べられる木をつくることぐらいなのだそう。

トラクターは大型の機械のある小屋へと到着。ここにはマカダミアナッツを収穫する機械たちが置かれていました。
マカダミアナッツは熟して自然に落ちるのを待ってから収穫しますが、木によって実のできるペースが異なっているので週1回のチェックが1〜3カ月にわたって行われます。
収穫ごとに木の下をきれいにし、次に実が落ちてきたことが自然にわかるようにしているとのこと。
そこで登場したマシンは、なんだかどこかで見たような気が…。

とハリスさんが説明してくれます。
タイヤの部分には、コームブラシが大きくなったようなものがついていて、それらがマカダミアナッツを包み込むようにキャッチするそう。できるだけ傷つけないように収穫できないかと研究された結果、このマシンが生まれたのだそうです。
マカダミアナッツとゴルフにこんな関係があるなんて、
とってもおもしろいですね!


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